台風の季節になると、突然の大雨や強風に不安を感じる方も多いはず。
ニュースで「非常に強い勢力」と聞くたびに、「うちは大丈夫かな…」と心配になるものです。
被害を最小限に抑えるためには、「直撃してから慌てる」のではなく、“来る前に備える”ことが何より大切。
特に住宅まわりは、ちょっとした準備で被害を防げるケースも多くあります。
今回は、台風が来る前にやっておきたい「家の防御策」を5つに絞ってご紹介します。
初めての方でもすぐに取り組める内容ばかりなので、チェックリスト感覚で読んでみてください。
窓ガラスの飛散防止|テープ or 養生フィルムを活用
台風時、風で飛ばされた物が窓に直撃し、ガラスが割れて室内に飛び散る被害が多発します。
この“飛散”を防ぐには、窓に内側からテープを貼るだけでも効果あり。
おすすめは「養生テープ」や「布ガムテープ」での“米印”や“十字貼り”。
完全な補強ではありませんが、割れたときの破片飛散を最小限に抑えられます。
さらに備えるなら、「飛散防止フィルム」を事前に貼っておくのも◎。
ホームセンターや100円ショップでも手軽に入手でき、数年単位で使えるので安心です。
ベランダ・庭の“飛びそうなもの”を片づける
台風の日に強風で物が飛んだというトラブルは少なくありません。
実際、物干し竿・植木鉢・サンダル・イスなどが風に飛ばされ、窓を割ったり、隣家に被害を与えるケースも。
特にベランダは、風の通り道になりやすいため要注意。
前日までに、飛びそうな物は室内へ移動しましょう。大きくて移動できないものは、ロープやひもでしっかり固定を。
また、ベランダの排水口に葉っぱやゴミが詰まっていると、大雨で水があふれることも。
忘れがちな排水のチェックと掃除も、ぜひセットで行ってください。
停電時の備え|“灯り”と“情報”を確保する
停電は、突然やってくるもの。
「明かりがつかない」「スマホが使えない」「情報が取れない」そんな状態を避けるには、停電を想定した備えが必要です。
最低限そろえておきたいのは、
懐中電灯(LEDランタンでもOK)
モバイルバッテリー(複数口だと◎)
乾電池式のラジオや簡易ライト
スマホの充電は、台風接近前に満タンに。
家族分の充電器や、電池の動作確認・使用期限のチェックも忘れずにしておきましょう。
雨戸・シャッターの確認と使い方チェック
「雨戸があるから安心」…その前に!
普段あまり使っていない雨戸やシャッターは、事前に一度動作確認をしておきましょう。
レールにゴミが詰まっていて開かない/途中で引っかかるなど、いざというときに動かないケースも多々あります。
雨戸がない窓には、段ボールやベニヤ板などで内側から補強する方法も。
外に打ちつけるよりも、内側から支えるほうが現実的です。
割れたときのガラス飛散対策としても効果があります。
排水まわりのチェック|水が溢れないようにする
豪雨とともにやってくるのが、排水の逆流や溢れによる室内への浸水被害。
その原因の多くは、「排水口の詰まり」です。
まずは家の周囲の雨どい・側溝・マンホール周りにゴミが溜まっていないかをチェック。
落ち葉や泥が詰まっていると、排水が追いつかず、一気に水があふれてしまいます。
特に玄関前や勝手口など、水がたまりやすい場所は、土のう(なければ水を入れたビニール袋)を並べて浸水防止をしておくと安心です。
備えておきたい家の防御ポイント
窓の飛散防止 → テープやフィルムで割れに備える
ベランダ・庭の片づけ → 飛びそうな物は室内へ/排水口の掃除も忘れず
停電時の備え → 懐中電灯・充電器・ラジオをすぐ使える場所に
雨戸・シャッターの確認 → 動作チェックと補強方法の検討を
排水対策 → ゴミの除去と浸水防止グッズを準備
👉 台風が来る前のほんのひと手間が、大きな被害を防ぐ力になります。
天気予報を見て「あれ?」と思ったら、その日が対策のタイミングです。