ニュースで目にするあおり運転のトラブル。
「自分は安全運転してるし関係ない」と思っていても、実はその運転が“相手を威圧している”と受け取られていることも。
今回は、無意識でやってしまいがちなあおり行為の例と、トラブルを避けるためのポイントを紹介します。
車間距離が近すぎる「プレッシャー運転」
「早く行ってよ」と思って詰めてしまった距離、相手にとってはプレッシャーそのもの。
特に高速道路では、バックミラーにぴったりつけられると恐怖を感じる人も多くいます。
自分では“あおってるつもりがなくても”、受け取る側がどう感じるかが大切。
急いでいるときこそ、車間距離は広めにキープする意識を持ちましょう。
急な車線変更や割り込みが“挑発”と取られることも
「1台でも前に行きたい」気持ちは分かりますが、割り込み方次第では相手をイラッとさせることも。
ウインカーを出さずに急に入る、ギリギリの距離で滑り込む、などは相手の反感を買いやすい行為。
スムーズな合流のためには、早めの合図と“ありがとう”の気持ちがポイントです。
クラクション連打・ハイビームは逆効果
前の車が少し遅い、気づかない。そんなときに「プップッ!」と鳴らしていませんか?
1回のクラクションでも、人によっては「怒られた」と感じるもの。
また、後ろからハイビームで照らすのも強い威圧感につながります。
相手を動かそうとするよりも、「待つ余裕」が事故やトラブルを減らしてくれます。
無理に抜こうとする“張り合い運転”が危険
前の車がゆっくり走っていると、つい「抜かしてやろう」と思ってしまう…。
でもその感情、相手も同じように感じているかもしれません。
お互いにムキになればなるほど、危険な状況を生むだけです。
“ゆずり合い”ができる運転は、結果的にスムーズで疲れにくくなるはずです。
あおり運転を“受けない”ための心構えも大切
万が一、あおり運転のような行為を受けた場合も、感情的に反応しないことが大切です。
・目を合わせない
・無理に対抗せず、車線変更や停車で距離をとる
・ドライブレコーダーを設置しておく
などの備えが、自分の身を守る手段になります。
気持ちが乱れたときは深呼吸をひとつ。
落ち着いた判断が、安全運転につながります。
安全運転は「技術」よりも「気配り」と「余裕」
あおり運転は、意識せずにやってしまうこともあります。
だからこそ、「自分は大丈夫」と思わず、常に“周りの目線”で自分の運転を振り返ることが大切です。
運転中は、自分の行動が相手にどう映っているかを意識してみましょう。
ほんの少しの気配りが、事故もトラブルも防ぐ第一歩です。