SNSでよく見かける、どこか懐かしくて、雰囲気のある“エモい”写真。
特別なカメラや編集ソフトがなくても、スマホだけで再現できるって知っていますか?
ポイントは、光の使い方と、ちょっとした加工の工夫。
初心者でも今日から真似できる撮り方と加工テクを、5つのステップで紹介します。
“エモい”写真は特別な機材がなくても撮れる
まずは“エモい”写真の特徴を整理してみましょう。
“エモい”とは「感情を揺さぶる」「情緒的な」という意味で、SNSでは次のような要素を持つ写真がそう呼ばれています。
彩度が落ち着いていて、派手すぎない色合い
光と影のコントラストがやわらかい
被写体や構図に余白があり、見る人が物語を想像できる
つまり、すべてをはっきり見せるのではなく、“少し余韻を残す”のがポイントです。
光を味方につける|時間帯と角度の工夫
“エモさ”を引き出す最大の要素が「光」です。
特におすすめなのが、朝や夕方の「ゴールデンアワー」。
この時間帯は太陽の光が柔らかく、被写体全体をあたたかく包み込みます。
朝(6〜8時頃):澄んだ空気と透明感のある光
夕方(16〜18時頃):オレンジがかったやさしい光
さらに、光の当たり方にも工夫を。
正面からの光(順光)よりも、斜め後ろから入る“半逆光”が柔らかい雰囲気を作りやすくなります。
屋内なら窓際やカーテン越しの光を活用すると、自然な陰影が出ます。
光の使い方ひとつで、加工の効果も大きく変わります。
詳しい撮影テクニックは、こちらの記事でご紹介しています
構図で印象を変える
スマホ写真でも構図を少し変えるだけで印象が大きく変わります。
三分割法:画面を縦横に三等分した交点に被写体を置くとバランスが良い
余白をあえて残す:空や壁、床などのスペースを活かすことで、雰囲気が生まれる
視点を低くする:床や地面に近い位置から撮ると、日常とは違う角度になり新鮮
部分切り取り:全体ではなく手元や足元など一部をクローズアップする
“エモい”写真は、情報をすべて詰め込むよりも「見る人が想像できる余白」を意識することが大切です。
スマホだけでできる加工テク5選
撮ったままの写真でも雰囲気は出せますが、加工を少し加えるだけで一気に完成度が高まります。
ここでは、ほぼすべてのスマホに標準搭載されている編集機能や無料アプリでできるテクニックをご紹介します。
1. 彩度を少し下げる(-10〜-20)
色を抑えることで落ち着いたトーンに。
2. コントラストを弱める(-5〜-15)
影の輪郭をやわらげ、優しい雰囲気を演出。
3. ハイライトを下げる(-10〜-30)
明るすぎる部分を抑えて、光を柔らかく。
4. 暖色フィルターを軽くかける
オレンジやベージュ系をうっすら足すと、ノスタルジック感が出る。
5. 粒状感(グレイン)を少し加える(+5〜+15)
フィルムカメラ風の質感で、時間の経過を感じさせる。
※数値は目安です。加工しすぎると不自然になるため、調整は“控えめ”が鉄則です。
おすすめ無料アプリ&簡単編集の流れ
スマホ標準の編集機能でも十分ですが、より細かい調整ができる無料アプリも便利です。
VSCO:フィルターの質感が自然で“エモい”系に強い
Lightroom:色温度やトーンカーブ調整など細かく設定可能
Snapseed:部分的な明るさ調整やフィルム風加工も簡単
編集の流れ例(VSCOの場合)
① お気に入りのフィルターを軽めに適用
② 彩度・コントラストを少し下げる
③ ハイライトを調整
④ 粒状感を足す
⑤ 保存時は高画質設定にする
光と加工のバランスで、誰でも“エモい”一枚が撮れる
朝や夕方の柔らかい光を活用
構図は余白と視点を工夫
彩度・コントラスト・粒状感で雰囲気を作る
加工は控えめに、自然さを残す
“エモい”写真は、高性能カメラや長時間の編集作業がなくても十分に撮れます。
大切なのは、「この瞬間を残したい」という気持ちと、それを表現するちょっとした工夫。
スマホ片手に、日常の中のエモさを探してみませんか?
エモい写真に仕上げるおすすめ無料アプリとその使い方は、こちらの記事を。