SNSで見かける“エモい”写真には、どこか惹きつけられる不思議な魅力があります。
その秘密は、実は高性能なカメラや複雑な加工ではなく、光と影の使い方にあります。
朝や夕方の柔らかな光、窓から差し込む自然光、街灯やネオンが作る夜の雰囲気…。
光が変われば写真の印象は一瞬で変わり、影が加わることで奥行きや物語が生まれます。
スマホカメラでも、ちょっとした工夫でこの“エモさ”は十分に再現可能です。
今回は、初心者でも今日から試せる光と影を活かした撮影テクニックを7つ厳選し、シーン別に分かりやすくご紹介します。
あなたの写真が、きっともっと雰囲気のある一枚に変わります。
“エモい”写真は光と影が決め手
SNSで見かける“エモい”写真は、構図や加工も大切ですが、何より重要なのは光と影の使い方です。
光は写真の雰囲気をつくる最大の要素であり、影は奥行きや立体感を生み出します。
スマホカメラでも、この2つを意識するだけでグッとクオリティが上がります。
今回は、初心者でも今日から実践できる光と影を活かした撮影テクニック7選をご紹介します。
朝と夕方の“ゴールデンアワー”を狙う
光が柔らかく温かみを帯びる時間帯が「ゴールデンアワー」。
朝:日の出から1〜2時間
夕方:日没前の1〜2時間
この時間の光は影が長く、色味もほんのりオレンジがかっていて、被写体を優しく包み込みます。
強すぎる日中の光よりも、自然に“エモさ”が出せます。
逆光で輪郭を浮かび上がらせる
太陽や光源を背にして撮る「逆光」は、被写体の輪郭に光の縁取り(ハイライト)が生まれ、ドラマチックな印象になります。
人物写真なら髪の毛がふわっと輝き、シルエット撮影にも最適。
ただし、露出が暗くなりすぎないよう、スマホ画面をタップして明るさを調整しましょう。
半逆光で立体感と温かみを演出
光源を斜め後ろに置く「半逆光」は、逆光よりも柔らかい立体感が出せます。
被写体の一部に影ができ、奥行きと温もりを両立できるのが特徴。
食べ物や雑貨の撮影にも向いています。
窓際やカーテン越しの光を利用する
屋内では窓際が最高の撮影スポットです。
特にカーテン越しの光は柔らかく拡散され、被写体のディテールを優しく引き立てます。
影もソフトになり、ナチュラルな“エモさ”が加わります。
夜景や街灯で“ネオンエモ”を作る
夜間は街灯やネオンを光源として活用します。
暗い背景に光が浮かび上がると、写真に物語性が生まれます。
雨上がりの濡れた路面に映る光
看板やネオンの反射
スマホの露出をやや低めに設定してコントラストを強調
これらを意識するだけで夜の“エモ感”が増します。
影やシルエットを被写体にする
光そのものではなく、「影」や「シルエット」を主役にするのも効果的。
壁に映る木の影、夕暮れの長い影、人物のシルエット…。
余白を大きく取ると、見る人が情景を想像しやすくなります。
光の色温度をコントロールする
光の色は写真の印象を左右します。
暖色寄り(オレンジ系):温かく懐かしい雰囲気
寒色寄り(青系):静かで落ち着いた雰囲気
撮影後にスマホの編集機能や無料アプリ(VSCO・Lightroomなど)で色温度を微調整するだけで、雰囲気がガラッと変わります。
ご紹介した加工テクは、スマホアプリでも簡単に実践できます。
おすすめアプリはこちらで詳しく解説しています。
撮影の流れ例(外で撮る場合)
1. 撮影場所を選び、光源の位置を確認
2. 順光・逆光・半逆光を試しながら雰囲気をチェック
3. 明るさ(露出)をスマホで微調整
4. 加工アプリで色温度やコントラストを軽く調整
5. 保存時は高画質設定で
光と影は“エモい”写真の主役
朝夕の柔らかい光は雰囲気作りに最適
逆光・半逆光でドラマチックな立体感
影やシルエットで物語を感じさせる
色温度調整で雰囲気を自在にコントロール
“エモい”写真は、光と影のバランスを意識するだけで大きく変わります。
スマホ片手に、日常の光と影を探してみてください。
撮影後の仕上げ方や加工テクは、こちらの記事をチェックしてください。