加工アプリで“エモさ”を引き出す
スマホで撮った写真をそのままSNSに投稿するのもいいですが、少し加工を加えるだけで雰囲気はぐっと変わります。
特に“エモい”写真は、光や色合いの調整、粒状感の追加など、微妙なニュアンス作りがポイント。
撮影の時点で雰囲気を作る方法は、こちらの記事で紹介しています。
今回は、初心者でも使いやすく、無料で利用できるおすすめ加工アプリを3つ厳選しました。
それぞれの特徴と、エモい雰囲気を出すための具体的な使い方をご紹介します。
1. VSCO(ヴィスコ)
特徴
ナチュラルで質感の高いフィルターが豊富
彩度やコントラストの微調整が簡単
粒状感(グレイン)やフェード加工でフィルム写真風に
エモい加工のポイント
1. 好みのフィルターを選び、適用度を50〜70%程度に抑える
2. 彩度を少し下げ、コントラストを弱める
3. 粒状感を+5〜+15程度で加える
4. ハイライトを下げ、柔らかい光に調整
VSCOは「やりすぎ感のない自然なエモさ」を出すのに向いています。
2. Lightroom(ライトルーム)
特徴
プロ並みの細かい色補正や露出調整が可能
無料版でも基本的な機能は十分
色温度やトーンカーブで雰囲気を自在に変えられる
エモい加工のポイント
1. 色温度を暖色寄り(+5〜+15)に設定
2. トーンカーブで明部を下げ、暗部を少し上げて柔らかいコントラストに
3. 彩度よりも自然な色合いを保つために「自然な彩度」機能を活用
4. ハイライトを下げ、シャドウを上げてディテールを残す
Lightroomは「光の演出」に強く、時間帯や天気の雰囲気を後から作り込むことができます。
3. Snapseed(スナップシード)
特徴
Googleが提供する無料アプリで、部分的な編集が得意
フィルム風のフィルターやレトロ感のあるエフェクトも充実
“部分調整”で被写体だけ明るくするなど、細かい加工が可能
エモい加工のポイント
1. 「レトロラックス」フィルターでノスタルジック感をプラス
2. 部分調整で被写体の明るさや彩度を微調整
3. 彩度をやや下げ、フェードを少しかける
4. フレーム機能で写真に余韻を加える
Snapseedは「部分的にエモさを強調したい」場合におすすめです。
加工の流れ例(どのアプリでも共通)
1. 全体の色味を決める
→ フィルターや色温度で方向性を設定
2. 明るさ・コントラストを調整
→ 柔らかくするならコントラストは弱め
3. 影と光を整える
→ ハイライトを下げ、シャドウを少し上げる
4. 質感を追加
→ 粒状感やフェードでフィルム風に
5. 最終チェック
→ やりすぎ感がないか確認して保存
保存とSNS投稿時の注意点
保存は必ず高画質(最大サイズ)で
SNSごとに縦横比や圧縮が異なるため、トリミング後の見え方を確認
加工後の色味はスマホ画面と他人の端末で見え方が変わるため、極端な調整は避ける
アプリ選びと加工の引き算が“エモさ”をつくる
VSCO:自然なフィルターと粒状感でやわらかな雰囲気
Lightroom:光と色温度を細かくコントロール
Snapseed:部分調整とレトロ感演出が得意
“エモい”写真は、加工を足すだけでなく、不要な情報を引き算することでも生まれます。
光と構図を意識して撮った写真に、これらのアプリでほんの少し手を加えるだけで、SNSで目を引く一枚に仕上がります。
加工テクの基礎と応用はこちらの記事をご覧ください。