「昼間の熱中症は注意しているけど、夜は大丈夫」と思っていませんか?
実は、残暑の厳しい日本の夜こそ要注意です。
特に 夜間熱中症 は、睡眠中に気づかないうちに脱水が進み、翌朝の体調不良や重大な健康リスクにつながることもあります。
この記事では、夏の後半に増える夜間熱中症のリスクと、今日からできる具体的な5つの対策習慣を詳しく解説します。
夜間熱中症が増える理由とは?
夜間熱中症が増える背景には、次のような要因があります。
昼間に蓄えられた熱が夜になっても放出されにくい
就寝時は水分補給が途絶える
高齢者は喉の渇きを感じにくくなる傾向がある
エアコンを「つけっぱなしは体に悪い」と避けてしまう
残暑の時期は夜でも熱帯夜が続くため、体温調整が難しくなり、熱中症のリスクが高まるのです。
水分補給は「寝る前・起床後・夜中」にも意識を
寝ている間に人は約500mlの汗をかくといわれています。特に高齢の方やお酒を飲んだ後は要注意です。
就寝30分前にコップ1杯の水
起床後すぐに常温の水や麦茶
トイレに起きた時に少し水を飲む習慣
夜間の小さな水分補給が、体を守る大きなポイントになります。
扇風機・除湿機・エアコンの“賢い使い分け”
「エアコンを一晩中つけるのは体に悪い」と思っている人も多いですが、実は正しい使い方をすれば安全です。
エアコンは 27〜28℃設定+除湿モード
扇風機は人に直接当てず、壁や天井に向けて空気を循環
サーキュレーターで部屋全体の温度を均一に
タイマー設定よりも「弱運転で朝まで使用」の方が快眠できるケースも多いです。
冷感寝具+通気性のよいパジャマで快眠環境を整える
睡眠環境を改善することで、熱中症のリスクを大きく減らせます。
接触冷感素材のシーツや枕カバー
吸汗速乾のパジャマや薄手の綿素材
背中や首に冷却ジェルパッドを活用
「寝苦しさを我慢する」のではなく、快眠グッズを取り入れて睡眠の質を上げることが大切です。
食事は“冷やしすぎない工夫”を
残暑は食欲が落ち、冷たい麺や飲み物に偏りがち。すると胃腸が弱り、体温調整が乱れやすくなります。
温かい味噌汁を一品加える
豚肉や豆腐でタンパク質を補う
バナナ・トマト・スイカなどカリウムを含む食材で水分バランスを調整
「冷たいもの+温かいもの」の組み合わせを意識するだけで、体の内側から熱中症を防げます。
日中の疲労をためない“体調リセット習慣”
夜間熱中症の背景には、日中の疲労が回復しないまま持ち越されることも関係します。
昼寝は20分以内で切り上げる
就寝1〜2時間前に入浴して深部体温を調整
就寝前のスマホは控え、ブルーライトを避ける
「体を休ませる準備」を整えることで、深い睡眠と体調維持につながります。
まとめ
夏の後半は「もう大丈夫」と油断しがちですが、夜間熱中症のリスクはむしろ高まります。
就寝前後の水分補給
エアコン・扇風機・除湿機の賢い使い分け
快眠を助ける寝具やパジャマ
冷やしすぎない食事
疲労をためない生活習慣
これらを実践することで、残暑の夜も安心して眠れる環境が整います。
小さな工夫で「夏の後半の体調不良」を防ぎ、元気な秋を迎えましょう。
夜間熱中症と同じく、夏の後半に注意したいのが ゲリラ豪雨 です。
突然の大雨に備えるための習慣についてはこちらの記事をご覧ください