アメリカのドナルド・トランプ大統領が、動画投稿アプリ「TikTok」に公式アカウントを開設しました。
かつては「中国資本による国家安全保障上の脅威」として批判し、禁止令まで検討していたTikTokですが、今では自身の発信ツールとして活用し始めています。
この動きは政治的な意味合いだけでなく、SNS文化や若年層への影響を考えるうえでも注目されています
公式アカウント開設と初投稿
TikTokに登場したのは @realdonaldtrump というアカウント。
開設からわずかの間にフォロワーは1,500万人を超え、いいね数も1億を突破しました。
最初の投稿動画では、トランプ氏が「I am your voice(私はあなたの声だ)」と語りかける姿が公開され、コメント欄は支持・批判入り交じる盛り上がりを見せています。
ホワイトハウスも新たに公式アカウントを開設し、そこでもトランプ大統領の動画が投稿されるなど、TikTokを通じた発信を本格化させている点も注目ポイントです。
批判から一転した背景
トランプ氏といえば2020年、中国資本のByteDanceが運営するTikTokを「安全保障上の脅威」と強く非難し、米国内での利用禁止を打ち出したことで知られています。
ところがその後、政治的な広報戦略の一環として自らアカウントを開設。
かつての立場からの“方向転換”は、多くの人々に驚きを与えました。
SNSでは「結局は利用するのか」「戦略的には正しい」「矛盾していて笑える」など、さまざまな反応が広がっており、トランプ氏らしい大胆な行動が改めて話題になっています。
なぜTikTokなのか?
アメリカでは18〜29歳の若年層の約6割がTikTokを日常的に利用していると言われています。
特に選挙においては、この層をいかに取り込むかが大きなカギ。
従来のテレビや新聞だけでは届かない世代に、短尺動画で直接メッセージを伝えられる点は非常に大きなメリットです。
政治家がTikTokを活用する流れはすでに始まっており、トランプ氏も「無視できないプラットフォーム」と判断したと見られます。
結果的に、TikTok自体の注目度をさらに押し上げる形となりました。
ネットの反応と広がり
TikTok上の動画には数百万件単位の再生数が集まり、コメント欄には支持者の熱狂的な声や批判的な意見が入り混じります。
X(旧Twitter)やInstagramなど他のSNSでも「トランプがTikTokにいる!」という情報が拡散され、ミーム化する動きまで見られました。
ネットユーザーの間では「TikTokを使う政治家=若者に寄り添う姿勢」とも受け取られており、今後は他の政治家や公的機関がさらにTikTokへ参入する可能性も高そうです。
今後の影響は?
今回の動きは、単なるトランプ氏のSNS活用にとどまらず、アメリカ政治における情報発信のあり方を象徴する出来事といえるでしょう。
批判していたプラットフォームを戦略的に取り込む姿勢は、政治家に限らず「影響力を持ちたい人」にとって重要なヒントを含んでいます。
今後、TikTokがどのようにアメリカ政治に絡んでいくのか、そして一般ユーザーの利用にどんな影響を与えるのか、引き続き注目されます。
まとめ
トランプ大統領がTikTokに公式アカウントを開設
かつての「批判から禁止令」から一転し、自ら活用へ
若年層へのリーチ拡大が狙いと見られる
ネット上では賛否を含めて大きな話題に
今後の政治とSNSの関係を象徴する出来事に
トランプ大統領のTikTok登場は、批判から一転して活用に踏み切るという大胆な行動で、SNS時代の政治戦略を象徴しています。
若年層へのリーチを意識した動きは、時代の流れを的確に捉えたものといえるでしょう。
一方で、その矛盾や大胆さ自体がネットで拡散され、結果的に話題性をさらに高めています。
政治とSNSが切り離せない時代、今回の動きはその象徴的な一歩といえます。