ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリを利用する人なら誰もが巻き込まれる可能性のある犯罪です。
実際に被害額は年々増加しており、警察庁によれば2025年上半期だけで200億円を超える金銭が詐取されています。
「自分は大丈夫」と思っていても、巧みな心理操作により多くの人が被害に遭っています。
そこで本記事では、実際に自分を守るためにできる具体的なチェックリストを紹介します。
知識を知るだけでなく、日常的に意識して行動することが、最大の防御策となります。
SNSやアプリで出会うときの安全対策
インターネットを通じた出会いは便利ですが、相手の素性を直接確認できないというリスクがあります。
最初の段階で次の点を意識しておきましょう。
- 外部アプリへの誘導は要注意
出会ってすぐにLINEやTelegramへ移行を勧められた場合、慎重になること。詐欺師は監視が弱い場へ移動させようとします。 - プロフィール写真は逆画像検索
インターネットで画像を検索すると、同じ写真が別人として使われていることがあります。不自然に美しい写真やモデル風の画像は特に要チェック。 - 自己紹介が抽象的すぎる場合
「投資家」「海外駐在」など、華やかだが具体性に欠ける肩書きは要警戒。
金銭要求に共通する危険なサイン
ロマンス詐欺のゴールは、最終的に「お金」を引き出すことです。以下のようなフレーズが出てきたら要注意。
- 「必ず儲かる投資がある」
- 「あなたを信頼しているから一緒に資産を増やしたい」
- 「渡航費用や関税を立て替えてほしい」
- 「病気の治療費が必要」
- 「一時的に送金してくれればすぐ返す」
恋愛や友情を装っていても、お金の話が出た時点で一線を引くことが重要です。
被害防止のための実践的チェックリスト
日常で心がけられる「予防行動」をチェックリストにまとめました。
- 出会ってすぐに親密な関係を求める相手は疑う
- 金銭・投資の話題が出たら一度立ち止まる
- 相手の写真やプロフィールを逆検索してみる
- 外部アプリや個人口座に誘導されたら要注意
- 会う約束をしても、理由をつけて会えない相手は信頼しない
- 暗号資産やプリペイドカードでの送金を求められたら即座に拒否
- 不安を感じたら、必ず第三者(家族・友人)に相談する
この7つを常に意識するだけでも、被害に遭う確率を大きく減らすことができます。
万が一被害に遭った場合の行動
「騙された」と気づいたら、ためらわずすぐに行動に移すことが大切です。
- 証拠を保存する
やり取りしたメッセージや送金記録を削除せずに残す。 - 警察へ相談
最寄りの警察署や「#9110(警察相談専用電話)」に連絡。 - 消費生活センターへ
188番(消費者ホットライン)に電話し、専門の相談員にアドバイスを受ける。 - 金融機関・暗号資産取引所への連絡
送金先を凍結できる可能性があるため、早めに連絡すること。 - 心のケアも忘れずに
金銭的被害だけでなく、精神的ショックも大きいため、周囲の人に相談したり支援団体を利用することも重要です。
家族や周囲ができるサポート
被害に遭っている本人は「相手を信じたい」という気持ちが強く、注意を聞き入れにくい場合があります。家族や友人ができることは次の通りです。
- お金を送っていないか、さりげなく確認する
- SNSやアプリで知り合った相手について客観的に話し合う
- 被害に気づいたら責めずに寄り添い、冷静な判断を助ける
- 公的機関への相談を一緒に行う
「大切な人を守る」という視点で、周囲が支えることも大切です。
小さな警戒心で大きな被害を防ぐ
ロマンス詐欺は誰にでも起こり得る身近な犯罪ですが、日常的に意識できるチェックポイントを持つことで被害は防げます。
- 外部アプリ誘導や金銭要求は赤信号
- プロフィールや写真は必ず裏付けを取る
- 少しでも不安を感じたら第三者に相談する
「もしかして詐欺かも」と疑う小さな警戒心こそ、最大の防御策です。
具体的な対策を実践することは大切ですが、それだけでは不十分です。
被害の全体像や最新の手口を理解しておくことで、「なぜ注意が必要なのか」がより明確になります。
背景を知ることが、日常の警戒心を高める一歩になります。
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