夏になると、どこか心がゆるみますよね。
日差しや音、空気までもがちょっと違って感じられるこの季節。
そんなときこそ「本を読む時間」を楽しんでみませんか?
とはいえ、ふだん本を読まない人にとっては、
「何を選べばいいかわからない」「最後まで読めるか心配…」
そんな気持ちもあるかもしれません。
今回は、読書初心者でも気軽に楽しめる“ゆる本”をテーマに、
ジャンル別でおすすめの読み方をご紹介します。
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エッセイで“自分時間”にひたる
読書習慣の第一歩におすすめなのがエッセイ。
1話ごとに完結していて、どこから読んでもOK。
話し言葉のような文体も多く、心のハードルをぐっと下げてくれます。
たとえば、「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」(佐々木典士 著)は
暮らしを整えたい人にぴったりの一冊。
読んでいるうちに、「ちょっと片づけてみようかな」という気持ちがわいてきます。
ゆったりした音楽と一緒に、エッセイを1ページ。
そんな自分時間が、思った以上に心地よく感じられるはずです。
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小説で夏の情景にひたる
せっかくの夏、物語の中でも季節を味わってみましょう。
夏が舞台の小説や、風景描写が美しい作品は、気分転換にぴったり。
たとえば、村上春樹の「海辺のカフカ」は幻想的な夏の旅路を描いた一冊。
また「君の膵臓をたべたい」(住野よる 著)は、若い感性で読みやすく、
泣ける系が好きな人にも好まれています。
映画のようにイメージがふくらむ小説は、
エアコンの効いた部屋で読むと、ちょっとした避暑気分にも。
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図解・実用書で“ひらめきの夏”を
本と聞くと「長い文章…」というイメージがありますが、
図解やイラストが多い実用書は、眺めるだけでも十分楽しめます。
最近は、感情整理・思考術・暮らしのアイデアなど、
“見るだけで楽しい本”がたくさん出版されています。
「今日も眠れない僕たちは」(燃え殻 著)などは、
エッセイと詩の中間のような世界観で、
読み手の心にスッと入り込んできます。
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マンガやラノベで「読む楽しさ」に触れる
もっと気軽にいきたい人には、マンガやライトノベルも立派な読書です。
テンポも良く、スキマ時間で少しずつ読めるのが魅力。
今話題の「薬屋のひとりごと」や、「推しの子」などは
ストーリー性も高く、読後の満足感も◎
スマホで読むよりも、紙や電子書籍で“読むことに集中する”感覚を味わってみると、
読書の印象が変わるかもしれません。
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おわりに|“夏の読書”は、心を整える時間に
何を読むか迷ったら、まずは気になった一冊をパラパラめくってみてください。
完璧に読まなくていいし、最後まで読まなくてもいい。
大切なのは、“ちょっと気分がよくなる”こと。
夏の読書は、心にすこし余白をつくってくれます。
あえて予定を入れない休日、本と過ごす時間はいかがですか?
夏を楽しむ本、何がいい?初心者向けゆる読書ガイド
